大塚精工の創業は1982年、九州がシリコンアイランドと呼ばれ始めたころです。当時、磁気ヘッド製作用治工具の試作をしないかという話があり、試作品を数個納入したところ、これが大手電機メーカーの高い評価を得て、以後、当社はIC関連の治具メーカーとして走り始めました。現在、当社はそのスチール製治具分野では国内市場の8割という圧倒的シェアを誇っています。その技術力のポイントは、他社の追従を許さない超精密加工にあります。従来1μが限界といわれていた治具の誤差を0.5μまで縮小する技術は世界トップレベルと自負しております。
98年には粕屋郡志免町に新本社を建設、また99年9月、福岡県前原市の金型メーカーを子会社化し、2000年5月、約1300平方メートルの同社新本社工場を志摩町に建設しました。一方、99年12月には、当社本社敷地内に自動機などの生産を行なう第二工場を新設、2000年から本格稼働を開始して半導体関連装置や自動機の生産、また、2004年6月には超々精密形状創成加工機を導入しました。
今後は、これまで蓄積した技術、ノウハウを生かし、新たな展開を図るためにも、治具に加え、セラミックス精密加工、自動機・金型を経営の三本柱として確立する方針です。
私たち大塚精工は今、液晶関連・自動車関連などの分野にも業容を拡大し、先端技術と職人技が融合したローテクベンチャーの旗手として超精密加工のオールマイティ企業を目指しています。