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  新連載・エクセレントカンパニー
  成長注目企業の社長に聞く
ミナミ(株) 村上 武彦 氏
会社プロフィール
企業名
ミナミ株式会社
資本金
2億6,500万円
従業員
135人
設立年
昭和55年11月
事業内容
スクリーン印刷機の開発、製作、販売
WEBサイト
活力ある21世紀の担い手はエクセレントカンパニー  意欲ある戦略的な経営者に登場して頂いた
進化するモノづくりに挑戦
中小企業庁が選定した「元気なモノ作り中小企業300社」に選ばれたご感想をお聞かせください
画像 300社に選定していただき大変に喜んでいます。画像当社は半導体、プリント基板、液晶ディスプレー分野などで使われるスクリーン印刷機の開発、製作、販売を手がけています。先般、300社に選ばれた関東地区の企業の製品展示をみる機会がありましたが、完成品を作っているメーカーは多くはなかったと思います。そうした中で当社を選んでいただいたのは、中小企業の中で、メーカーとして頑張っているところに日を当てていただけたのだと思っています。

インタビューの様子(概要)を動画でご覧いただけます
インタビュー前半
インタビュー前半
(約4.1MB)
インタビュー後半
インタビュー後半
(約5.3MB)
動画動作環境
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経営に携わることになった経緯は
 私はもともと建設会社を自分で経営していましたが、いまから約30年前に、南工学の朝倉稔社長から、病で余命いくばくもないから、私に是非、後を次いでほしいと要請されたのがきっかけです。会社、業界のことも何にも知らずに引き受けましたが、入ってみると赤字経営で無駄も多く、こんなことでは先はないと、人員を削減し少数精鋭にして営業の強化などの対策を進めた社長画像結果、業績は急速に良くなり、翌年には、売り上げを倍にすることができました。
 ミナミは建設資材の販売会社として昭和55年に設立され、その後、南工学の製品の販売・保守業務も担当し、平成17年に南工学を吸収合併して現在のミナミとなっています。私が入った当時の南工学は大手光学機器メーカーの下請け仕事や手動式のスクリーン印刷機を手がけていました。その後、お客様の要求に応えて、画像処理機能を備えた高速かつ自動式スクリーン印刷技術の開発に積極的に挑戦し、スクリーン印刷機により半導体にバンプ(端子)をウエハ段階で形成する機器などを開発しました。これら機器は半導体の製造後工程の効率化に大きく貢献するとの高い評価を得ており、現在、半導体関係の機器の売り上げは全体の約20%を占めるまでになっています。プリント基板用印刷機の分野では、当社のシェアは国内が約30%、海外が約10%とみています。
経営にあたっての基本的な理念をお聞かせください
画像
 私が社員に常にいっているのは「疑問を持つことが仕事の基本である」ということです。それは今、自分がやっていることが本当に正しいのか、正しくないのか、使われている商品が良いのか、良くないのかを検証してみなさい、あるいは常に物事を違う方向からもみなさい、ということです。お客様が求めているのはプロセスではなく結果です。注文される機械がどのようなものを作り、作られたものがどのように使われるのか、というところまでお客様との間で突き詰めていくことが重要で、これがモノ作りの原点であると思います。こういう結果がほしいとの要望であれば、お客様の示された方法だけでなく、様々な角度から、あるいは新しい発想で検討し、場合によっては、こちらの方法でどうですかと提案していくことが重要です。従来と同じ発想、方法にとどまっていては同じ機械しかできません。
 さらにモノづくりは、動物と同じように常に進化しています。その進化を自分たちが先に捕まえ、進化の方向を自分たちがリードし、商品に反映していくのだという気持ちを持つことがモノ作りには必要です。そういう意味で、私たちが製品開発の基本にしているのが、次世代まで使える機械を開発することです。3年後、5年後、10年後までの進化を見据えた機械を提供することに力を入れています。
今後、半導体分野での需要増が期待できそうですね
 当社の半導体用スクリーン印刷機が使われるウエハレベルパッケージが採用されているのは、マイクロプロセッサーが中心で、半導体全体でみれば1%に過ぎません。半導体の小型化、端子の高密度化がさらに進んでいきますので、パワーモジュール、DRAM、SRAM、フラッシュメモリーがウエハレベルパッケージに変わっていく可能性があり、当社製品の需要先が広がっていくと期待しています。
今後の事業戦略をお聞かせください
社長画像 半導体も多品種少量生産になってきます。半導体メーカーが自社で少量の製品にいちいちバンプ付けをしていたのでは効率が悪い。そこで、昨年12月に筑波にバンピングサービス工場を開設しました。月10枚とか、20枚といた少量のものは、こちらへ持ってきていただければバンプ付けを行います。  当社は「モノ作り」も「モノ売り」も自分で手がけるを基本方針に販売網を整備してきました。これは中小企業が独自の販売網を持たなかったために、大変苦労しているケースをたくさん目にしてきたからです。国内では本社のほか東北、近畿、九州に販売拠点を置き、海外では中国、フィリピン、マレーシア、インドに現地法人を、台湾など多くの国・地域に代理店を置いて販売にあたっています。今後、機械販売とバンピングサービスを併行して展開していきます。
三角マーク 最新ニュース
「明日の日本を支える元気なモノ作り中小企業300社」感謝状贈呈式
 経済産業省が選定した「明日の日本を支える元気なモノ作り中小企業300社」の関東経済産業省管内の感謝状贈呈式が2006年6月13日、大田区産業プラザで開かれ、98社が感謝状を受けた。

感謝状贈呈式記念写真

感謝状及びメダル

エコロジー色ですミナミのハイテクノロジー
三角マーク社長挨拶ちきゅうにやさしい
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三角マーク品質
品質

Printing Technology
三角マーク Products
1.MK1208
カスタムメイド対応12インチウェハー印刷機
印刷機
往来の半導体後工程用スクリーン印刷機MK838の特殊印刷を再現した12インチウェハー用スクリーン印刷機MK−1208の開発が完了し、製品化しました。オプション搭載によりクラス100クリーン対応も可能となります。
12インチ(300mm)、8インチウェハー対応/800シリーズの特殊印刷を再現/非接触アライメント/FOUPカセット対応/マスク枠サイズ(750mm)/マスククリーニングユニット搭載
2.MKR1200
ボイルドレス リフロー
印刷機
本装置はBGA・CSPなどのソルダーバンプ形成用ウエハーリフローです。チャンバー内は機密性が高く、低酸素濃度による生産が可能です。ウエハー搬送部は、インデックステーブル(DDサーボモータ)で安定ある搬送。また、オフラインでも使用できますが、ウエハー搬送ロボットを接続してインラインタイプでもご使用になれます。
3.MK888SV
最高級視覚認識装置付全自動高速スクリーン印刷機
印刷機
MINAMIの先端技術を駆使した高精度スキルレスSMT汎用スクリーン印刷機です。
充実の標準装備/ロータリースキージ/加圧式版抜けシステム/コンベア自動幅調整ユニット/基板自動反り矯正ユニット/サーボクリーニングユニット/基本サイクルタイム 8.0秒/印刷位置合わせ繰り返し精度 ±0.020mm/標準段取りタイム 5分間
4.MK838SV
視覚認識装置付全自動スクリーンプリンター
印刷機
このスクリーンプリンターはスクリーン圧膜印刷技術とパターン合わせ等の技術をベースにカスタムメイドできる最新機器です。半導体製造後工程の一部を担う工程も十分にカバーできます。
自動認識位置補正標準保証値±0.015mm/カスタムメイド仕様例/加圧版抜けシステム/印刷位置繰り返し精度/ビジョン方式/版離れ方式/スクィージー抑圧方式、他
5.MK878SV
視覚認識装置付全自動スクリーンプリンター
印刷機
世界最高クラスの印刷位置合わせ繰り返し精度を持ったMK878SVは先進のスキルレス操作性を合わせ持つ、オペレータフレンドリーな高速・高精度のスクリーンプリンターです。
先進のスキルレス操作性/1.基板バックアップ治具の装着/2.マスクと基板のパターンあわせ/3.最適印刷位置調整/・基本サイクルタイム 8.0秒/・印刷位置合わせ繰り返し精度 ±0.020mm/・標準段取りタイム 5分間
6.MKR-8000
ボイルドレス リフロー
印刷機
本装置はBGA・CSPなどのソルダーバンプ形成用ウエハーリフローです。
7.MK-MARK2
視覚認識装置付き全自動高速スクリーン印刷機
印刷機
MINAMI往来の機能を残した高性能汎用スクリーン印刷機が新登場
世界最高クラスの印刷機位置合せ繰り返し制度でCSバンプ0.2MM、QFP 0.3リードピッチ及びチP0603に対応します

ミナミ株式会社 本社にて 代表取締役 村上 武彦 氏
聞き手  財団法人経済産業調査会編集特別顧問 岡村 信克

この記事は当会の 会員資料 および 経済産業公報(2006年 11月 24日号)に掲載されます。
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