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  新連載・エクセレントカンパニー
  成長注目企業の社長に聞く
(株)アタゴ 雨宮 秀行 氏
会社プロフィール
企業名
株式会社アタゴ
住所
東京都板橋区本町32−10
資本金
9,600万円
従業員
117人
創業年
1940年9月
事業内容
屈折計、糖度計、水分計、塩分計、旋光計、pH・ECメーター、臨床検査機器の製造、販売
WEBサイト
活力ある21世紀の担い手はエクセレントカンパニー  意欲ある戦略的な経営者に登場して頂いた
全社員参画経営で屈折計のトップシェア堅持
中小企業庁が選定された「元気なモノ作り中小企業300社」(2007年)に選ばれましたご感想を
画像 はからずも名誉ある賞をいただき感激しています。とりわけ「元気」と付けられていることを嬉しく思っています。元気という言葉は「ありがとう」、「愉快」、「ツイている」と同じように力のある言葉です。画像今回、元気をキーワードにして当社を「きまじめに開発して、きまじめに作って、きまじめな社員がいる」と評価していただけたのかと思っています。

インタビューの様子(概要)を動画でご覧いただけます
インタビュー前半
インタビュー前半
(約4.6MB)
インタビュー後半
インタビュー後半
(約5.1MB)
動画動作環境
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創業のきっかけは
 創業者の祖父が商社に勤めていた時に、輸入した顕微鏡やレンズなどの光学製品を見て、一つひとつを組み上げた精度の高さに驚いて自分でも作ってみようと、1940年に屈折計などの生産を始めました。以来、屈折計、濃度計の分野一筋で、世界の最先端を走ってきました。
屈折計で国内で80%、海外で30%のシェアを持っている貴社の強みと製品の特徴をお聞かせください
 屈折計は光の屈折という現象を利用して、液体中に溶けている糖、塩分、タンパク質などの濃度を測定する器具です。製品の約70%は飲料、食品関係で利用されていますが、石油化学、金属加工、臨床分野などさまざまな分野で利用されています。当社の製品はエントリー機種から高機能モデルまでありますが、エントリー機種ですと、ボタンが二つくらいしかなく、大変分かりやすく、使いやすいのが特徴です。これは売りやすさにもつながっています。当社製品は台数ベースで約80%が海外で販売されていますので、海外で売りやすいように極端な話、取扱説明書もいらないような分かりやすい製品の開発、モノづ くりをしています。

画像 当社の強みは、一つの機種を出して、それを展開していくのが巧みなところと思っています。そのきっかけとなるのがお客様からのこんな製品が作れますか、こんなことで困っていますなどの情報で、こうした情報が入りやすいのがトップシェア企業の強みです。この情報を吸い上げて、それを改善につなげて機種を増やしています。

 当社が高いシェアを獲得できたのは、早い時期から輸出ができたからです。1940年に会社ができて、50年代にはもう輸出を始めました。その後、トップシェアとなり、よいスパイラルができたと思います。大きなヒット商品を出すのではなく、ニッチな分野で背伸びをせずに、専門メーカーならでは積み重ねた技術、経験を生かしてロングセラー商品を出してきました。輸出は商社を通さずに直接行っています。これも当社の強みです。海外から直接注文がきます。海外部の担当者はそれぞれ東アジア、ヨーロッパ西部、東欧などの担当地区を持って、販売からキャンペーンのやり方、代金回収、利益管理まで数字を常に意識してやっています。そういう意味では、自分で仕事をつくる社員にとっては面白い仕事です。

ヒット商品を生み出す社風、企業理念とは
 当社は計測器業界が景気にあまり左右されないこともあってか、のんびりした社風です。世の中、スピード、スピードといわれていますが、あまりにもスピードを追求しますと疲れてしまいます。余裕のある社風の中から素晴らしい考える力が生まれると思っています。

画像 当社のキーワードは「創造しよう、前進しよう、協和しよう」で、その中で社員が参画できる風通しのよい企業体制づくりを進めています。社員が単に物質的な豊かさを感じるだけでなく、この会社に勤めてよかったと感じてもらうには、自らが参画していくことが重要です。ですからトップダウンではなく、ボトムアップにより、みんなで会社を作り上げていく。そういうことが明確になるような会社の仕組み、企業体系を重要視しています。私は2006年に社長になってから本社と工場で月一回、社員との食事会を開いています。毎回社員4名と3時間くらいかけてさまざまな話をし、コミュニケーションを図っています。

これから目指す貴社の将来像をお聞かせください
画像 先ほどお話しましたが、屈折計では一番のシェアをいただいていますが、どの分野においても一番という言葉がキーワードになると思います。我々が「次の65年を生きるために」を切り口にした時に、そんなに大きなマーケットはいりません。次は何かを考えて、3年前からチームNEXTとして取り組んできています。来年はまさにこれが具現化する年になります。具体的には、現在の販売チャンネルを使った計測機器を考えています。それは屈折計とは違い光を使わないものです。静かにヒットするもので、ニッチ分野のトップシェアを狙っていきます。
座右の銘は何でしょうか
画像 座右の銘といえるほどではないですが、「常に前へ」と言う言葉と「人事を尽 くして天命を待つ」という言葉を大切にしています。私はサハラ砂漠で死ぬ寸前に助けられたという体験から、私自身が「ものすごく強い星の下に生まれている」と信じています。そのことがリーダーが成功するための第一条件である自信につながっています。苦しくても何とかなると思っていますし、実際、何とかなってきました。絶対に何とかなると思っていますと、「その道」は決して逃げないものです。
ATAGO CO.,LTD.
会社案内

糖度計ガイド

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ポケット糖度計PAL<パル>
ポケット糖度計PAL<パル>
PALは今までの糖度計の概念を変える、全く新しいタイプの携帯型デジタル糖度計です。驚くほどのコンパクトなサイズですので、気軽に野外や工場の現場内を持ち歩いて使用することができます。作業着のポケットに入れても良いですし、ストラップを付けて首やベルトにかけることもできます。 重さはわずか100gです。
手持屈折計
手持屈折計
アタゴの手持屈折計は種類が豊富。測るサンプルや環境に合わせて、最適な製品をお選びいただけます。
デジタル糖度計パレット
ポケット糖度計PAL<パル>
コンパクトかつ高精度のデジタル糖度(濃度)計です。スタートスイッチを押すだけで測定値をデジタル表示します。電池式で現場での使用に便利です。
アッベ屈折計
ポケット糖度計PAL<パル>
主に研究室・検査室などで使われる、信頼性の高い器種です。他の器種と比べて操作方法はやや複雑ですが、液体の他にガラス・プラスチック・フィルムなどの 固体測定が可能です。
多波長アッベ屈折計
多波長アッベ屈折計
波長を変えて屈折率・アッべ数(νd or νe)の測定ができます。光ファイバーの素材、フィルム、液晶、光学ガラスなどの測定に適しています。
デジタル屈折計
デジタル屈折計
高性能・高精度のデジタルタイプです。測定をより正確に、簡単に行なえる器種です。
水分計
水分計
サンプルの水分をわずか1秒で測定でき、安定した測定値を得られます。
旋光計
水分計
旋光度、国際糖度を測定します。自動旋光計AP-300は比旋光度、純糖率も条件値をテンキーで入力するだけで自動換算します。
プロセス屈折計
水分計
工場の製造ラインの配管の一部に接続して、連続測定を行う器種です。配管内を流れる溶液の屈折率やBrix(%)を常時監視することができます。
pH・ECメーター
pH・ECメーター
電極は水道水で洗浄できますので、蒸留水を用意する必要がありません。食品・飲料から土壌・水溶性切削油・アルカリ系洗浄液など幅広く使用できます。
デジタル塩分計
デジタル塩分計
カップ型電極を使用した電導度式のデジタル塩分計です。屈折計とは原理が違うので、 他の成分の影響を受けずに正しい塩分濃度を測定できます。
臨床検査機器
臨床検査機器
尿比重や血清蛋白目盛の臨床用屈折計です。

>>> オプション一覧

株式会社アタゴ 東京本社にて 代表取締役社長 雨宮 秀行 氏
聞き手  財団法人経済産業調査会編集特別顧問 岡村 信克

この記事は当会の 会員資料 および 経済産業公報(2007年 12月 10日号)に掲載されます。
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