「DIY」
ここ数年でこの言葉の認知度は急激に
上がりました。
15年くらい前に「DIYツールドッ
トコム」という通販サイトを作ったので
すが、当時はよくお電話で「ダイツール
さんですか?」と言われたものです。
10年前に初めて新卒採用をスタート
して会社説明会で学生さんに「DIYの
意味がわかる人ー?」って聞いても半分
程度しか手が挙がりませんでした。
DIY(Doit yourself)つまり自分た
ちの暮らしは自分で作ろう。そんな意味
ですね。
それがなぜか日本では「日曜大工」と
訳されるようになり、技術を要するよな
イメージがつきました。
どこにも「sunday」とも「carpenter」
入ってないのに。
日本でDIYまだまだマイノリティです。
とあるアンケートによると、70%程
度の人がDIYになにかしらの関心を
持っているが、実際にやったことがある
人は20%程度。
アメリカの調査会社によると2020
年3月時点で、約60%の人がDIYを
手がけたことがあると回答。それが21
年5月には74%に増えた。年齢層には
差がなく、多くの人がDIYを実践して
いる。
コロナが世界中の人々の暮らし方を変
えている。それは日本も同じです。
でも、「日本にはDIYのマーケットが
ない。」とよく言われます。
確かに今はそうかもしれません。でも、
それってバッドニュースでしょうか。
マーケットがなければ創ればいい。
顕在化した市場で奪い合いをするよ
り、新しい市場を創造した方が価値があ
るし、楽しいじゃないですか。
DIYで「らしさ」があふれる暮らし
が広がれば社会の幸福の絶対量は必ず増
える。そう信じてます。
なので私たちは「DIYをブームじゃ
なくて文化にしたい」。持続可能な社会の
ために。
それは、まさに「カウンターカル
チャー」です。
カウンターカルチャーをウィキペディ
アで調べるとこう書いてます。
“ その価値観や行動規範が主流社会の
ものとは大きく異なり、しばしば主流の
文化的慣習に反する文化のこと。カウン
ターカルチャー運動は、ある時代の特定
のひとびとの精神と願望を表現する。カ
ウンターの力が限界以上に達すると、劇
的な文化の変化を引き起こす可能性があ
る。”
もともと、「DIY」の語源は1945
年のロンドンの戦後の復興のスローガン
です。戦争で破壊された街を自分達の手
で復興させる国民運動だったんです。
今の世界の状況はまさにパンデミック
からの復興です。
我々は今こそDIY精神を発揮すべき
です。
これからの日本の暮らしや住まいはど
うなるのでしょうか。
子供達の未来のためにも、今やらない
といけないことがあると思ってます。
時間はかかるかもしれませんが、共に
未来を創っていきましょう。
次号は、一般社団法人ベンチャー型事業承継代表理事の山野千枝氏にお願いいたします。