全ての人は幸せになるために生まれてきていると私は考えています。
タイトルは私が創業し今も経営をしている会社のミッションです。日本語では「健康と幸せ」と訳されます。皆さんは健康と幸せの関係について考えたことはありますか?
私は「健康」と「幸せ」の関係を数学の証明でいうところの「健康は幸せの必要条件」であり「幸せは健康の十分条件」
であると考えています。つまり、健康は幸せを形成する土台です。
そして健康とは身体だけでなく、精神的、社会的にも満たされることが、本来の健康の概念であると考えています。
そんな私は現在東京・大阪を中心に53店舗の鍼灸接骨院を展開しています。皆さんは「鍼灸接骨院」に対してどの様
なイメージをお持ちでしょうか?鍼灸接骨院とは国家資格者である柔道整復師や鍼灸師が主に運動器の障害に対して施術
をおこない、身体の問題の解消をおこないます。
皆さんの周りにも足や腰、肩を痛めている方は沢山いらっしゃるのではないでしょうか?実は鍼灸接骨院は全国で約8万院あり、コンビニの約6万店よりも圧倒的に多いのです。しかしながら、日本において鍼灸接骨院を一年間に一度でも利
用する人は全国民の一割程度だと言われています。
私はここに日本における最大の課題である「増大する社会保障費」、特に「高齢化に伴う介護保険費」についての解決策があると考えています。「介護保険」を受給するには「要支援・要介護」と言われる状態であることが条件です。現在地域差はありますが、人の寿命と健康寿命ではおおむね男性で九年、女性で一二年の乖離があるといわれています。つまりこの乖離の期間、人は「要支援・要介護」の状態です。この様な状態となる最大の要因は膝や腰などの痛みによる「運動器の障害」です。繰り返しになりますが、鍼灸接骨院は「運動器の障害」に特化した施術をおこないます。以上の理由から鍼灸接骨院の受療率の向上が、日本の社会問題の解決に繋がると考えています。
一人でも多くの方に鍼灸接骨院に来てもらい、幸せの土台つくりのサポートをしたいと考えていますが、出店には「ヒト・モノ・カネ」の全てがかかり、質の高い施術を展開するには「時間」もかかります。このままのペースでは超高齢社会となる2050年までには到底問題の解決に間に合いません。
引き続き鍼灸接骨院は展開してきますが、出店以外に何ができるのか、新型コロナの自粛期間中に、自宅で考え抜き、現在は新しい健康プラットフォームの開発を進めております。このサービスでは、鍼灸接骨院を長年続けてきた運営ノウハウとAIを活用し、近年話題の「健康経営」や「プレゼンティーイズム」といった企業の課題解決、従業員の健康(ウェルビーイング)の実現につながると確信しています。現在詳細はお話しできませんが、いつか本誌で当社のサービスを取り上げて頂ける様、精進していきたいと思います。
次号は、琉球アスティーダスポーツクラブ椛纒\取締役の早川周作氏にお願いいたします。