地球と人類はどこにいくのでしょうか?
その疑問と不安が最近私の中で、ワクワク感になりました。経営者にとっても、コロナ禍で全てを前向きに捉えることは極めて難しいことでしょう。
悩める私でしたが、人間の一生の長さや想像できる時空を超えた観点で捉えてみようと思い、地球の変遷を辿ってみました(以下、諸説あることをご了承ください)。いきなり現在の人間が現れたわけではなく、地球が誕生して現在まで約四六億年といわれる途方もないときを経ているということを改めて認識できました。原始生命が約40億年前に誕生、その後も光合成生物、多細胞生物、脊椎動物の多様化、約1億年前は恐竜の全盛時代だったようです。私たち人間がずっと主役ではなく、主役は入れ替わってきた、いや地球上に主役などいないのかもしれません。
現在のヒト(ホモサピエンス)の出現が約20万年前、その後も氷河期や大地震、大洪水等の地球環境の変化で多くの生命が絶滅する中を凌いできました。火の利用や農業牧畜革命、古代文明、産業革命と長い年月を進化しながら、戦争やチフス、結核、コレラ、ペストといった多くの感染症も乗り越えています。こうして現在まで命を繋いできたわけですから、恐るべき強運とDNAを私たち人間は、みんなもっていることは間違いありません。確固たる自信を持つべきだと思うのです。
全世界の情報が瞬時にわかるインターネットの時代になってわずか20〜30年の間に情報革命は進み、AI(人工知能)の進歩、AI自身の進化により、人類に代わって文明の主役となるシンギュラリティが2045年頃に到来するといわれています。私が物心ついて、自動洗濯機やカラーTV等が、その後、ジェット機、ビデオカメラ、PC、携帯電話からスマホ、そして、体のしくみや脳科学の劇的進化、シンギュラリティの体感、そういう時代を生きられるのですから最高にラッキーだと感じています。
一方で、太陽にも寿命があり、太陽が尽きれば、地球も存在できません。地球はあと10億年後に海洋が消失していき、28億年後には、全ての生命は存在できないという説がありますが、いつかそうなることは確かです。人類はどこに向かっていくかを地球レベルで決め、全力で向かわなければならない時が来ると確信し始めました。
個人や国単位の欲望や争いに終止符を打ち、全ての人が、幸せに満ちた状態でなければ進めないことのように感じます。そういう物心両面の境地に至るには、何千年を要すかもしれませんが、私は、AIの進化と2030年をゴールとするSDGs(持続可能な開発目標)が一つの指針になると思っています。
人はイメージすることで途轍もないことを次々に現実化して来ました。そこにはいつもイマジネーション≒映像があります。私は映像の力を駆使して、その一歩を担っていこうと、幸せ感いっぱいでワクワクしています。
次号は、(株)ティア代表取締役社長の冨安 徳久氏にお願いいたします。