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リレーエッセイご執筆者に次号のご執筆者をご紹介頂きます2016. 5.  RIETI  LETTER
「生きるを創る」顔画像と経歴



  アメリカンファミリー生命保険会社 副会長
外池 徹

 ここ数か月クラシックコンサートの企画に熱中している。アフラックはがん対策、中でも小児がんの子供たちへのサポートを社会貢献活動の中心に据えてゴールドリボン運動を通じての募金やペアレンツハウス(大都市の病院で治療を受ける子供たちと家族のための宿泊施設)などの活動を行っており、2000年から毎年開催しているクラシックチャリティコンサートもそのひとつである。16回目を迎える今年はこれまでのスタイルを見直し、弊社のブランドプロミス「生きるを創る」に沿いかつ皆様に楽しんでいただけるコンサートにしたいと考えたのが音楽には門外漢である私がこのような仕事の取り組むこととなった理由である。

RIETI LETTER 表紙画像

 まず日本を代表する指揮者である井上道義さんに趣旨をお話して協力を求めたところ幸いにも快諾していただき、さっそくコンサートのプログラムの作成に入った。井上さんは多忙にもかかわらずペアレンツハウスを訪ねてくださり、数時間にわたるミーティングのなかで小児がんについて熱心に質問をされていた。その後ブラックスワンの考案者であるクリエーターの福里さんたちにも加わっていただき構想を練った結果、まず決まったことはいたずらに患者に対する同情をあおるようなことは避け、小児がんという病気と患者及びその家族が直面する課題を一般の方たちに知ってもらうことに主眼を置くということである。症例が少ないこともあり、一般の人達の小児がんの知識はごく限られている。そもそも小児がんが大人のかかるがんとはまったく別の病気であることすら知っている人は少ない。日本では全国で毎年およそ2千人の患者が発生し、1万6千人の子供たちが病気と闘っていると言われている。近年の医療の進歩によって小児がん患者の7割近くは治るようになったが、それに伴い治癒後のサポートがより一層重要となっている。小児がん患者は抗がん剤や放射線による治療が原因で低身長や肥満などの後遺症が残ることがあり、社会的な理解や支援が求められている。

 コンサートは昼と夜の2部公演とし、昼の部は親子で一緒に楽しめるようにすることとした。他にもコマーシャルに登場するダックやブラックスワンを舞台に登場させる、バレリーナに共演してもらうなど様々なアイディアが出されたが、費用の問題や舞台のスペースの制約で断念、現在は富山県の「チームmao」に人形の製作を検討してもらっている。とはいえプログラムの詳細はまったく未定でありどんなコンサートになるか楽しみ半分心配半分と言ったところである。

 アフラックは今から60年余り前に父親をがんで亡くしたエイモス家の三兄弟の、同じような境遇にある人々のお役にたちたいという思いから始まった会社であり、その精神は弊社の遺伝子にしっかりと組み込まれている。今後もこのDNAを受け継いで皆様の「生きるを創る」に貢献していきたいというのが社員一同の願いである。



次号は、囲碁プロ棋士の趙治勲氏にお願いします。
リレーエッセイ 「生きるを創る」  (リーチレター 2016年5月号)アメリカンファミリー生命保険会社 副会長 外池 徹

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