ソリマチソフトをお使いのお客様に、プッシュ型で情報提供できるようなネットサービスを提供したいと考えています。
ソリマチユーザーは中小規模で経営されているお客様が殆どです。大企業に比べて、物販、福利厚生、金融サービスの他、あらゆるサービスを享受する面でハンデを負っています。ソリマチユーザー１社１社は小さくとも、私どものユーザーであるということでネット上で一くくりできれば、どこの大企業にもまけない巨大なネットワークを構築することが可能です。この仕組みを「情報ポータル・プロジェクトＳ」と言っておりますが、今後発売する製品群のダイレクトメニューと連動することにより、会員制のユーザーポータルサイトとして積極的に展開していきたいと考えています。
それからもう一点、１００年以上継続する企業になるために、「ブランドマーケティング」にも力を入れていきたい思います。サービスカンパニーとして、当社独自のブランドを建てたいと思います。当社がやることだったら絶対信用できる、信頼イメージという強固なブランドをいろいろな分野で作っていきたいと思います。あの会社がやることなら、またあの営業マンがいうことだったら信用する、信用できる、この絶対的なブランドイメージが１００年以上継続する企業になれる一番のポイントであると認識しています。
当社の経営母体は会計事務所であり、今から５１年前に創業いたしました。３３年前にその計算センターとして分社独立したのが当社のルーツです。１９９５年に今まで受託開発中心だったビジネスから、中小零細企業に特化した会計ソフトのパッケージビジネスに参入しました。当初は会計ソフト「会計王」だけでしたのが、「給料王」「販売王」「顧客王」「就業人事王」「青色申告・確定申告ソフト」とお客様のニーズに合わせて製品群を拡大してきました。業務系のパッケージビジネスでは、情報をいかにタイムリーにわかりやすくお客様にお伝えするかが重要であり、その為のサポートセンター充実が必要不可欠です。どこよりもオンリーワンのサービスを提供しようというのが当社の一番気にかけている点です。
お客様がお困りなら、パッケージであっても臨機応変にカスタマイズサービスをしてお納めするとか、製品のサポートセンターサービスを拡充するとか、給与明細書等のサプライ品を企画するですとか、発想を変えれば色々なビジネスモデルが成立します。今ではパッケージの売上よりもサービスに係る売上の方が多くを占めています。パッケージの販売といいますと通常一見のお客様です。私達のビジネスは、「一見のお客様を一生の顧客になっていただけるようなコミュニケーションの仕組み作りができるかどうか」が経営の勝敗を左右します。税制改正等が行われた折りに、当社からの情報さえお聞きいただければ、給与計算でも確定申告でも請求書のチェックでも問題なくできる。お客様との間に積み重ねてきたのは、この１０年、そのような信用の積み重ねだったのかもしれません。
海外戦略も含め、ちょうど昨年中長期事業計画「ＦＴ１００」を立ち上げました。経営理念の一つに「我々の幸せ目標を達成させるために企業を発展させよう」というのがありますが、ＦＴ（フォーチュンターゲット）とは、ズバリ幸せ目標という意味です。１００ですから１００年続くような幸せ目標、という思いでネーミングしました。事業を発展させて、当面の経営目標、（１）社員一人当たり平均給与を８００万円以上の会社を作る。（２）権限委譲と真のリーダー育成のため、現在のハイテク部門２社を１０社に分社する。そしてこれから特にＩＴ分野はグローバル化されますから、（３）世界５拠点で活躍する我々になる。という目標を立て、またそれを必達する為の計画も立てました。
