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  新連載・エクセレントカンパニー
  成長注目企業の社長に聞く
(株)レザック代表取締役 柳本 忠二 氏
会社プロフィール
企業名
株式会社レザック
資本金
5,000万円
従業員
120人
設立年
昭和57年12月
事業内容
CADシステム、レーザー加工機、ウォータージェット加工機など抜き型各種加工機および総合システムの製造・販売
WEBサイト
活力ある21世紀の担い手はエクセレントカンパニー  意欲ある戦略的な経営者に登場して頂いた
独創的システム技術でハイテク分野開拓
中小企業庁選定の「元気なモノづくり中小企業300社」に選ばれましたご感想をお聞かせ下さい
画像 当社は、紙器や段ボール箱の製作に使われる抜き型製造用の各種自動機を製造していますが、すべての仕事を自社で手がけるという基本方針でやってきました。小さな企業の割にCADシステム、レーザー加工機、ウォータージェット加工機、ロボットシステムなどの、ソフトウエア開発から、電気回りや精密部品の開発、組み立て、販売、メンテナンス中小企業庁選定「元気なモノづくり中小企業300社」までを一貫して手がけていることに興味をもっていただき、評価して選んでいただけたものと考えています。レザックは、抜き型メーカーの菱屋が自社用に開発した自動機を外販しようと昭和57年に設立しました。抜き型の製造機械を単体で作っている企業はほかにもありますが、総合的なプラントとして、またソフトウエアから最終的なシステムまでをすべてそろえて提供している企業は当社以外少ないと思います。

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会社案内

2006年4月11日、(株)レザックは経済産業省中小企業庁より「全国の元気なモノ作り中小企業300社」に選定されました。

これは、金型、鋳造・鍛造、めっき等の基盤産業を中心に、全国の経済産業局、独立行政法人中小企業基盤整備機構、商工組合中央金庫及び中小企業金融公庫が、そのネットワークを通じて集めた、公開されている情報に基づき、全国各地で活躍する独自の高い技術を持つ中小企業を300社集めたものです。

また同時に6月9日から、東京霞が関の経済産業省本館1階ロビーにおいて、企業紹介のパネルとともに、製品や部品などレザックの技術を紹介する展示、PRが行われました。
平成18年5月22日、二階経済産業大臣より授与された感謝状
平成18年5月22日、二階経済産業大臣より授与された感謝状
昨年、天皇、皇后両陛下がご視察されたとのお話ですが
 八尾市内の部品工場を見ていただきました。通常この工場では組み立てをしていないのですが、1kw炭酸ガスレーザー加工機をはじめ、抜き型用刃物を曲げるベンディングマシン、ルーターとサンプルカッターの複合機などの試運転を見ていただきました。両陛下には、大変にご興味を持って見ていただけました。その後のご懇談と合わせますとトータルで約50分、両陛下と近い距離で、親しくお話をさせていただけまして、こんなに名誉なことはありません。当社にとっても、私にとっても、今後延々と語り継がれる出来事となりました。

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天皇皇后両陛下御視察
平成17年 8月20日〜23日、京都府、兵庫県、大阪府への行幸啓において、8月22日(月)天皇皇后両陛下が株式会社レザックの本社工場をご視察されました。
両陛下のお写真と共に御懇談席を保存・展示
両陛下のお写真と共に御懇談席を保存・展示
大変な努力をされて今日のグループ企業を築かれました
画像
 和歌山から家出し、大阪市内の八百屋に住み込み、そして昭和35年に人の縁で、型抜きのプレス機の職人になりました。当時はプレス機械を扱う職人が少なく、職人を見つけたら引き抜くという時代で、私も40社近くの会社を変わりました。「CADシステム解説書」3部作画像それぞれの会社の独自の仕事を覚えることができ、腕も上がり、その経験が現在の抜き型製造システムづくりで大いに役に立っています。今、フリーターといわれる若者がいますが、会社を変わっても、何か一つのことを追いかけるのであれば、知識や技術が上がっていくので、将来、必ず役に立つと思っています。

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御社が掲げる「三ない主義」とは
画像  一つは「手形を切らない」。昭和39年、19歳の時に菱屋を一人で興しましたが、最初の集金でもらった手形が不渡りとなり、これで「金でないものをもらって仕事をしてはいけない」と痛感したんです。小さな企業ですが、大手企業と直接取引できたのも、現金で支払ってきたことが大きな要因だと考えています。二つ目は「不良在庫をもたない」。当社が加工物を自社で作るのは高い精度が求められることもありますが、必要な量だけ作れ、ほとんど在庫をもたないで済むことも理由です。世の中の変化に機敏に対応するには、この部分でも身軽でないといけません。三つ目は原則として「外注を持たない」です。当社が最初に製図機を作ったノウハウが次のレーザー加工機の開発に生かされたように、社内で作ることで技術が蓄積され、それに立脚して次の開発が進められます。その結果、非常に成功の確率の高い、ミスの少ない開発を行えます。

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今後の事業展開をお聞かせ下さい
画像 今後も抜き型業界向けは当社の基本となる分野であり、当然確保していきますが、抜き型業界以外の分野もどしどし伸ばしていきます。最近はレーザー加工機、ベンディングマシンなどの単体性能が評価され、大手製造メーカーに単体の納入が増えています。テレビのガラス関係の加工、プリント基板の製造、保護膜のカットなどデジタル機器分野、自動車分野などに採用され、抜き型業界向けの販売は売り上げの50%を切っています。また大学と連携して新しい製品開発にも取り組んでいきます。大阪大学、近畿大学と連携して超短波パルスレーザーを用いた電子部品用微細トレミング金型の開発に着手します。夢の次世代レーザーといわれるフェムト秒レーザーを産業界でどのように利用できるのか研究します。

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最後に趣味や健康法は何でしょうか
画像  3年ほど前から警察犬とかかわることになり、現在、警察犬のブリーダーをしています。犬の訓練は人間の生活スタイルを変えますね。犬の嗅覚に悪影響を与えるタバコを止めました。また介助犬システムの特許を個人で申請しています。介助犬のハーネスに電子機器を付けて、寝たままの人がモニターを見ながら、新聞を取って来るなど犬に指示のできる仕組みと介助犬の癒し効果とを組み合わせたものです。会社を辞めたら、人生最後の仕事として介助犬の訓練所を作りたいと思っています。

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株式会社レザック本社にて  代表取締役  柳本 忠二 氏
聞き手 財団法人経済産業調査会編集特別顧問  岡村 信克

この記事は当会の 会員資料 および 経済産業公報(2006年 8月 18日号)に掲載されます。
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